著者
藤本 浩一
出版者
神戸松蔭女子学院大学学術研究委員会
雑誌
神戸松蔭女子学院大学研究紀要. 人間科学部篇 = Journal of the Faculty of Human Sciences, Kobe Shoin Women's University : JOHS (ISSN:21863849)
巻号頁・発行日
no.6, pp.1-16, 2017-03-05

中高教職課程履修生1 回生21 名にインクルーシブ教育についての3 つの質問を行った。Q1もしもあなたが教師3 年目で、担当するクラスに発達障害児童生徒がいたらどう思いますか。また、あなたはどんな心配や悩みがありますか。自由に記述して下さい。Q2 もしもあなたが健常児童生徒の保護者なら、自分の子どもが発達障害児童生徒と一緒に教育を受けることをどう思いますか。自由に記述して下さい。Q3 発達障害児童生徒にとって、健常児童生徒と一緒に教育を受けることについて、自由に記述して下さい。学生たちは調査のために、3 回の発達障害授業の前後に質問に回答し、調査結果として、事前・事後の比較による検討が行われた。彼らの自由記述は、KHcoder というソフトによって解析され、それぞれの共起ネットワークを比較した。学生たちは事前調査では発達障害児をどう扱うかを心配していたが、授業後には、対象児への理解や相談によって子どもたちが成長する重要性に気づいた。学生たちは3 回の授業によって、発達障害についての適切な知識と理解を得た。このことは彼女らが3 人称から2 人称の気持ちに変化したことを示している。
著者
馬場 恒子 野阪 美貴子 西内 由紀子
出版者
神戸松蔭女子学院大学学術研究委員会
雑誌
神戸松蔭女子学院大学研究紀要. 人間科学部篇 = Journal of the Faculty of Human Sciences, Kobe Shoin Women's University : JOHS (ISSN:21863849)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.1-9,

トランス脂肪酸の多量摂取は健康に悪影響を与えることから、平均摂取量を一日当りの総エネルギー摂取量の1% 未満とする目標が設定された。日本では菓子類を多く食べる若年女性の摂取量が多く、菓子類の中でも特にパイ中のトランス脂肪酸含有量が高いことが2007年に報告された。日本において規制は行われていないが、これらの食品からトランス脂肪酸を低減する取り組みが各企業で自主的に進められている。そこで今回実際に含有量が減少しているかどうか検証する目的で、2011 年5 ~ 7 月に購入した14 種類の市販パイと、2種のカップ麺のトランス脂肪酸と飽和脂肪酸含有量を測定した。その結果、5 種類(36%)がトランス脂肪酸高含有食品(1.5-9 g/100 g 総脂質)で、トランス脂肪酸高含有食品の数は2007 年の80%に比べ著しく減った。高含有パイのうち1 種は、1 個中に1.8 g 含んでいた。これを1 個食べると、10 歳未満の子供では推定エネルギー必要量の1%を超え、身体活動レベルの低い若年女性では1%に相当する。また、カップ麺の天ぷらと麺はパーム油同様の飽和脂肪酸の多い組成となっていた。これは、トランス脂肪酸の代替品としてパーム油の使用が進み、飽和脂肪酸の摂取量が増加する可能性を示している。含有量表示の義務化と、種々の脂肪酸を含んだバランスの良い食事をとるように啓蒙することが、国民の健康維持につながると思われる。